8362マルチフォームフィニッシャーですが、そろそろ20年越えの機種も増えてきて様々な不具合が起きてきています。
一番多いのはやはり、ラジエーターの穴あき。
これは溶接(ろう付け)かラジエーター本体の交換になります。
次はヘム(前後・サイド)クランプのシリンダー不良ですね。
あと、事例としては
・センサーの故障
・フットペダルの不具合
・ラペルクランプ(前抑え)の破損
・回転ベアリング
などなど。
今回は最近頻発(なんか連鎖するようにあちこちで起こります^^;)しているフォーム(ダミー)が上に上がってしまうという症状。
まさに、当社の8362が少し前からその症状が出てきていました。
ただ、ずっとではなく朝一番がノビール君(笑)になって下降ボタンを押して下げてもまた上がるのです。
まあ、ずっとではなくてもいずれダメになるやろうから対策だけ考えておきます。
聞いたり、調べたり・・・
考えられることして3つ。
①フォームシリンダーの不良(交換)
②フォームシリンダーに送るオイルタンクの送り出しに付いてる電磁弁(Y11)の不良。
これらはオイル漏れなどから状況の判断になります。
そして、
③操作パネルのボタンの不良
他社で聞くのはシリンダーの周りにオイル漏れが見られるのでおそらくシリンダー不良ですね。
でかいシリンダーなのでそこそこのお値段ですwww
このフォームシリンダーは油圧です。
さて、当社は・・・
最初電磁弁やと思ってたんですが、どうも一番単純な操作ボタンの不良でした。
では、当社御用達!メンテマンに裏技修理やってもらいましょう!
まず、8362の操作パネルはこのようなモノ。
20年選手とは思えないほどきれいでしょ?
ただ、近くで見ると・・・やはり手動で動かす部分の表面の擦れがすごいですw
①②はセーターなどを手動で操作するときによく使います。
以前はプログラムの2番にセーターを設定していましたが、プログラムを変更させるより手動の方が早いですからね。
③もニットのワンピースとかセーターなどの高さ調節によく使います。
下降ボタンはこれで下げるよりペダルで工程進めて解除2回で下がるんで基本下降ボタンは使わないです。だから綺麗ですね。
今回はこの③の上昇ボタンが効かなくなってるというより、ずっと押された状態になっているようです。
ボタンスイッチなのでペコっと押し込む感じです。
ペコっと凹んですぐに戻るんですよね。それが古くなって戻らない・戻りにくいということです。
本来はパネル交換ですが、裏技使って移植手術をしてもらいます^^;
空いてるスペースに隠しボタン?ではないと思いますが、使われていないボタンがあります。
こいつを移植するということです。
では、パネルを開けてみましょう!
この金属を外します。
そして、隠しボタンの方も外します。
こんなんです。
そして、外したあとは・・・
このような感じ。
接触部分が汚れてると反応が悪くなるのでカリカリしてもらいます。
今回ついでなので、スチームと送風のところも替えてもらいました。
動画は不良のボタンの様子です。
押して凹んだあと戻りにくくなっています。
そして、表皮を戻して・・・
シワシワになりましたが、まあ、仕方ないですよね。
どうしても気になる場合は新しい表皮(笑)持ってるんで交換します。多分しないと思うけど〜^^;
これで当社の不具合は無事解決。
他に上がりっぱなしになる場合はY11の電磁弁が怪しいそうです。
オイル漏れがなければほぼ電磁弁かと思われます。
操作パネルのボタン不良の場合のご参考に!自分でやれば基本”無料”です^^;
今回、隠しボタンを利用しましたが、ない場合は他の使わないボタンを利用するのでも大丈夫です。
ご協力いただいたM’sエンジニアリングのT君に感謝!