veit owner's club

拝啓、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さてこのたび世界的に有名なアパレル仕上げ機器メーカーであるドイツ・ファイト社製品を使用するクリーニング業界ユーザーを中心とした任意団体として「ファイト・オーナーズクラブ」（ドイツ・ファイト公認、以下VOC)をこのたび発足させましたので、ここにご報告をさせて頂きます。
ところで、ファイト社の仕上げ機ならびに仕上げシステムがクリーニング業界に本格的に導入されたのは1986年（昭和51年）頃のことで、今からちょうど30年の月日が経ちます。その仕上がり品質の高さは他社製品を圧倒し、当時の国産機器と比較してかなり高価ではあるけれど、非常に高い評価を得て全国に多くのユーザーが生まれ、その後も絶対的な支持を受けてきました。
それから３０年が過ぎた現在、残念なことですが時代の流れとともに日本国内からアパレルの生産拠点が消滅するとともに、ファイト社自体の存在感が衰退してしまっているのが現実です。またそれに伴いクリーニング業界でもパーツや部品・消耗品の供給が滞りがちという様な事態もしばしばでした。
しかし全国に今もファイト社の仕上げ機器を使用するユーザーも多く、さらにここに来て改めてファイト社の機器の仕上げの品質の良さに目を向けた若い業者の方々も出てきました。ならば、ファイトオーナー同士で情報を共有し、部品の調達や情報交換をユーザー間で自主的に行おうと有限会社リキハート・代表である私こと力石が2015年12月5日にfacebook公開グループ（神栄ファイトクラブ）を開設したしました。
ファイト社にはアパレルの仕上げ機器メーカーならではの、洋服に精通したソフト・ハード両面で国内メーカーには無いノウハウが有ります。さらに昨今のクリーニング業界の市場縮小を考えると、仕上げに関する新しい技術やノウハウが国内メーカーから今後産まれるとも考えにくいですし、新しいメーカーが生まれる余地もありません。このような現状を考えると、私はファイト製品のもたらす仕上げ品質の高さを業界内に広め、オーナーを増やすことで日本ファイト社が発展していくことが、オーナー会員企業の発展につながるものと思えてなりません。
そのためにもソフト・ハードの両面に渡り、安心してユーザーがファイト製品を使い続けられる環境を自分たちで作る必要を痛感し、またFacebookを通してですが、クリーニング業者の皆さんはもとより機材商の皆様方からももっとファイト製品を使用する者同士で情報交換や交流を深め、より高い品質と生産性を上げるための積極的な活動を進めては、という声が大きくなったため今回のVOCの設立を決意するに至った次第です。 VOCの構成と致しましては、クリーニング業者対象には「会員(会費無料・ファイト社製品のユーザー/非ユーザーは不問)」、機械資材業者の皆様には「協賛企業」(協賛金などはございません)という形でご協力頂ければと存じます。
VOCに入った購入のご相談などは優先的に協賛企業様をご紹介いたします。
また、メンテナンスの問題もドイツファイトのメンテナンスマンを招いての講習会開催や機材商ネットワークによるトラブル解決などを構築していきます。
ぜひともこのたびのファイト・オーナーズクラブの設立趣旨にご賛同頂き、協賛企業としてのご協力をお願い申し上げます。